2025年梅雨に測定。大切な衣類を「守れる家具」とはの実証結果です
収納の中の“湿度”、測ってみました。― 守るべきものを守るために。
いつも大川家具ドットコムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、梅雨から夏にかけて多くいただくご相談「収納内の湿気対策」にお応えするため、当店で取り扱う収納家具7種と外気の湿度を実際に計測・可視化しました。
家具によって、収納内の湿度はこれほどまでに異なります
で予告した通り、湿度の高い梅雨の時期のデーターを見てみました。
2025年6月初旬から約2週間、7種類の収納家具と外気に温湿度ロガーを設置し、湿度の推移を記録しました。
その結果、家具の 素材・構造・密閉性 によって、内部の湿度環境が大きく異なることがわかりました。
収納家具ごとの湿度変動の傾向
(プラケース測定温湿度計の接続が悪く、プラケース内の温湿度は所々しか取れてません)
- 湿度が大きく変動する収納: 不織布ケース、プラケース、外気など → 40〜80%以上の振れ幅
- 湿度が比較的安定している収納: 総桐クローゼット、アイクーリ、なごみチェスト → 65〜75%程度で推移
この「安定性」が、衣類や革製品を長く美しく保つための重要な鍵となります。
なごみチェストの安定性が、数値に表れました
なごみチェスト(赤線)は、湿度が常に 65〜75% の範囲内に収まっており、他の収納に比べて変動が非常に少ない結果となりました。
湿度が安定する3つの理由
- 密閉性の高い引き出し構造: レールを使わない木組み構造により、外気の影響を最小限に。
- 九州産ヒノキ無垢材: 自然な調湿性能で湿気を吸ったり吐いたりする「呼吸する木」。
- 脚付き設計: 床との間に空間を設けることで、底面からの湿気を遮断。
さらに、「密閉性があるからこそ除湿剤がよく効く」
収納内部は空気の入れ替えが少ない構造になっているため、除湿剤や炭素材の効果が高く発揮されます。
1段ごとに小さな除湿剤を置くだけで、湿度をさらに低く安定させることが可能です。
まとめ:収納選びの新しい基準は「湿度の安定性」
これまで収納家具は、見た目や素材感で選ぶことが一般的でした。
しかし、大切な衣類やコレクションを長く保つためには、「中の環境」がいかに整っているかが非常に重要です。
実際に数字で測ってみて初めて見えてきた、「収納の中の世界」。
これから家具を選ばれる方にとって、ひとつの新しい視点になれば幸いです。
ちなみに温度の変化はこちらのグラフです。
関連商品・おすすめ収納家具
さいごに
目に見えない“収納の中”の安心こそ、使う人の満足につながります。
大川家具ドットコムはこれからも、実測と品質に基づいた「本当に良い家具選び」をお手伝いしてまいります。
ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
大川家具ドットコム
https://www.coordinatekagu.jp/
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、2006年に大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設
2024年 創立10周年式典開催・越境EC向けに世界へボカン株式会社と提携
コメントを送信
コメントを投稿するにはログインしてください。