【家具の地震対策総まとめ】倒れ防止と内容物飛び出し対策

2024年が始まりましたが、元旦から能登半島を中心とした北陸の大地震、羽田空港での飛行機事故と、飛び込んできた映像に言葉を失くしました。

その動揺が収まらない1月3日には、私たちの地元、福岡県北九州市小倉の鳥町食道街の大火災がありました。
この現場のすぐ近くで知人が居酒屋を営んでいるので心配をしていたところ、「延焼はしなかったが店内が煤まみれで大変」という状況報告を受けました。

このたびの一連の災害、事故、火災などで被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

今回の大地震の報道でも「家具の下敷きになり」「家具が倒れてきて」といった言葉を多く見聞きしますが、
これらの話は家具を販売している立場の者として、倒れた家具などの家財道具で尊い命が失われることは痛恨の極みであります。
地震大国である日本において、家具を設置する際の安全性は確実に担保しなければいけない問題だと思っています。

何度もこのメルマガやブログでも書いていますが、改めて背が高い家具を設置する際に地震対策としてしておいたほうが良いことを書き留め、少しでもお伝えできればと思います。

 

①家具の倒れ対策

まず、一番の対策は、
【家具を壁に固定する】
これが一番です。

壁ごと崩れればこれも意味ないですが、壁が崩れるほどの大地震であれば家具がどうこうという話ではないと思いますので、まず一番は壁に固定する。
です。

どのように固定すればいいのかですが、

この写真のようにL字金具で壁の芯と家具の芯をネジで固定します。

ところが、壁の芯も家具の芯も外目では見えないようになっています。
簡単に確認する方法は、ノックするように手の指の硬いところでコツコツと叩いてみることです。
壁も家具も内側は

https://www.youtube.com/watch?v=EDJ9YE9Wvbo

このように柱を立てて表面を表面材で覆っています。
ほとんどの家具はこのような作りです。

でもこれだと壁と固定しても芯がない部分にネジ止めしてもベニアの4ミリくらいの厚みの部分しかネジが留まってない状態になるので、芯にネジ止めする必要があります。
上の動画でも芯の探し方を解説してますので、よろしければ参考にしてください。
また、家具の芯はだいたい家具の上面ですと四方の側2センチくらいにはだいたい芯が入ってます。
幅広の(30センチ幅以上)の場合は四方以外にも20~30センチピッチで芯が入ってます。

また、芯を探る機械も販売されています。

https://www.youtube.com/watch?v=GqEtDE8QZKc
壁裏センサーなどで検索されると出てくると思います。
動画でご紹介した壁裏センサー
https://amzn.to/3iIuNAG

これらの方法で壁と家具の芯を探し、L字金具で家具と壁を確実に固定します。
これだとまず家具が倒れてくるということはないと思います。

賃貸などで壁にネジ穴を開けられない

という方もおられると思います。
また、壁内が石膏ボードにクロス張りで芯がわかりにくい。
という場合、

https://amzn.to/48jLFoZ
こういった石膏ボード用のピンがあります。
これを付属のJフックにするのではなく、L字金具にネジのかわりに刺して使用すれば、
片側16Kg、2箇所つければ32Kgの耐荷重があるネジになります。
ただ、地震の場合静止状態ではなく縦横に動くので、大きな地震では32Kgでも充分ではないと思いますが、無固定に比べれば退避時間などを稼ぐことにも繋がると思います。

それか、逆に穴を開けて補修する
という手もあります。
賃貸住宅でも壁芯までネジ止めしたほうが断然安心ですので、上記のネジ止め方法で固定します。
退去の際は

https://amzn.to/3voYgZx

こういったキットでクロスの穴埋めをしてきれいな状態で退去します。
これをやってもクロスの交換や補修費を言われるかもしれませんが、地震に怯えて過ごすよりはいいのではないかと思います。

壁への固定がどうしても難しい場合、そのときに初めて他の家具倒れ対策を考える必要があります。
次に有効だと思えるのが、家具を天井いっぱいの高さにして物理的に倒れないようにする。
家具が倒れるときは斜めになるので直立している状態よりも高さが必要になります。
その部分に天井があれば倒れることができなくなります。

図でいうと上の画像のような状態です。

そして、それを実現するのが突っ張りの家具転倒防止ポールだったり

家具の上置きに突っ張り機能をもたせる上置きだったりします。

https://www.coordinatekagu.jp/c/search/trouble/earthquakecupboard
https://www.coordinatekagu.jp/c/search/search_series/var

②家具が倒れない対策の次は内容物の飛び出し対策

今回の震災でも食器棚から食器が飛び出したりしている映像があったかと思います。
家具が倒れなくても食器などが飛び出てたり、戸棚のガラスを突き破ったりして、ガラスや陶器が床に割れた状態で散乱すると大変危険です。

そのためガラスには飛散防止シートが貼られていると安心です。
アマゾンなどで簡単に手に入りますので、
https://amzn.to/41P6DJS
対策されてない食器棚や危険そうなガラス棚には貼っておくことをおすすめします。
また、既存の家具でも最初から貼られている家具も今現在では多いです。
https://www.coordinatekagu.jp/p/search?_e_k=%EF%BC%A1&keyword=%E9%A3%9B%E6%95%A3%E9%98%B2%E6%AD%A2&x=0&y=0

また、開き戸の場合食器が暴れて扉を開けようとするので、耐震ラッチがついてる家具もおすすめです。
https://www.coordinatekagu.jp/p/search?_e_k=%EF%BC%A1&keyword=%E8%80%90%E9%9C%87&x=0&y=0

ついてない場合構造によってはご自身で取り付けることもできます。
https://www.youtube.com/watch?v=y4Da__VB3jk

引き戸用もございます

https://www.coordinatekagu.jp/blog/archives/8425

地震対策はし過ぎることはないと思います。
地震が起きないことが一番ですが、そうもいきませんので万が一来たときの対策を日頃から心がけないとと私も思っています。

災害の際の家具が関わる被害が少しでも減るように私達も情報提供を常にしていきたいと思っています。

【この記事を書いた人】

堤太陽(Taiyo Tsutsumi)

株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士

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  家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」 という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。

2019年 経営革新認定

2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択

2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択

2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設