【プロ直伝】ひな人形のつくりから考える最適な収納と収納方法

年末年始が終わりやっと平日に慣れてきたと思ったら、2月は3連休が2回もあるんですね!

本日2/10(土)からはお隣の佐賀県佐賀市で『佐賀城下ひな祭り』が開催されます。
現代の町に溶け込んだ江戸から昭和初期の建物が立ち並ぶ佐賀城下に、
鍋島家伝来の格調高いひな人形をはじめ、鍋島小紋や佐賀錦など伝統工芸のおひなさまが並ぶ、佐賀ならではのひなまつりです。
(佐賀城下ひなまつり公式ホームページより)

今回はそんな「ひな人形」について、人形のつくりなどから見た最適な収納についてご紹介します。

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■目次

1.手織り佐賀錦作家にひな人形について尋ねる

2.ひな人形収納に最適な桐材収納

3.最適なひな人形の収納方法

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1.手織り佐賀錦作家にひな人形について尋ねる

ひな人形に使われている素材には木、藁、石膏、陶器、絹、紙、金具、プラスチック、ガラスなどがあります。
胴は主に木や藁で作られており、手は木や樹脂、衣裳は絹と紙を折り合わせたものやポリエステルなどと様々です。
胴に衣裳を直接着せ付けたものが「衣裳着人形」(いしょうぎにんぎょう) 、胴にある木目込みに布をはめ込んで作られたものが「木目込人形」(きめこみにんぎょう)と呼ばれています。

1~2年に一度ひな人形制作をされている、手織り佐賀錦(さがにしき)作家の林享子さんにお話を聞いたところこのように仰られています。

伝統工芸品の「佐賀錦」を使ったひな人形は着物部分を手織りし、「木目込人形」の胴にはめ込んで制作します。
ひな人形は様々な素材と製法で作られており、1年に1度飾る時以外は長期間収納された状態です。
そして何十年、何百年と思い出を受けついでいくものなので、保管方法にも大変気を使います。
何より湿気や水気、虫は大敵です。
湿度が多いとカビが発生する可能性が高くなるのはもちろんですが、佐賀錦は経糸(たていと)に和紙、緯糸(よこいと)に絹糸をつかい織られたもので、水濡れがあるとすぐダメになってしまいます。
そのため保管する箱には「桐」を使ったものが最適です。
織り手なら『収納箱は「桐」じゃないといけない』とまで言います。

私が最初に作ったお雛様は16年程前に制作したもので桐箱に収納していますが、現在でもとてもきれいな状態で飾ることができています。
箱の中に人形用の乾燥剤を入れると更に効果が出ると思います。

着物をよく桐材の収納に入れて保管しますが、佐賀錦では着物の帯、帯締め、草履、バッグなどもつくり、それらももちろん桐収納に入れておくと品質を保つことができます。


(桐箱に収納された手織り佐賀錦のひな人形)

2.ひな人形収納に最適な桐材収納

大川家具ドットコムではそんな最適な桐材のひな人形専用収納を販売しています。
1~3段の縦に重ねて収納を増やせるタイプなので、狭い収納スペースにもすっぽり収まります。
お天気の良い日に通気の良い場所に出しておくだけでもカビ予防になり、臭いも気にならなくなります。
キャスター付きのためクローゼット内にも収納しやすく、出し入れも楽なのでお手入れがしやすいです。
お手頃価格ですがしっかりとしたつくりです。

■あられ組総桐ひな人形ケース
https://www.coordinatekagu.jp/c/Japan/seku

また、林さんが仰ったように、着物や帯などの収納にも最適な桐を使用した衣裳ケースやたんすもございます。
調湿効果が優れていて、防虫効果があり、精度よく作られた桐たんすは、火事などで燃えても内部の物は無事だったということがあります。
大切なものを保管する際は桐材を使用した家具が良いです。

■桐材使用家具一覧
https://www.coordinatekagu.jp/c/NA/kiri



チェストやクローゼット収納など人気商品です♬

3.最適なひな人形の収納方法

いくら良い収納家具に入れたからといって、収納方法が適当だったり収納後放置しすぎていると人形や家具の劣化に繋がります。
そこで収納方法や場所についていくつか気を付けたい点をまとめました。

・あまりたくさん入れすぎない(収納場所も同じく)
・直射日光が当たらない場所へ保管する
・寒暖差が激しくない場所にする
・湿気が少なく乾燥しすぎない場所を選ぶ
・人形用の防虫剤や乾燥剤を入れる

以上の点をふまえると、よりキレイな状態での保管が可能です。

直射日光が当たる場所だと乾燥し温度が上がり、寒暖差ができ結露ができやすくなるため避けましょう。
さらに、収納ケースの中やケースの収納スペースに物をぎゅうぎゅうに詰め込まず、
少し隙間をつくっておくと湿気がこもりにくくなります。
一番良いのは定期的に換気を行ない、風通しの良い場所でケースを開けてみることです。
そのためにもキャスター付きだと楽ですよね。
乾燥しすぎない場所としては押入上段や天袋(てんぶくろ)が良いとされています。
納戸やクローゼットに置く場合は、結露しにくい場所かどうかチェックをし、こまめに換気をしましょう。
乾燥剤や防虫剤はホームセンターやインターネットでも売られていますので、併せてご使用ください。

◆人形用 調湿材 防虫剤
https://www.amazon.co.jp/%E9%9B%9B%E4%BA%BA%E5%BD%A2

お子さんやお孫さんのために大切な思いを込めて贈られる人形です。
正しい収納と収納方法で末永く受け継いでください。