その家具、本当にその使い方だけ? 家具のジャンルに縛られない選び方
その家具、本当にその使い方だけ? 家具のジャンルに縛られない選び方
家具を探すとき、私たちは無意識に「家具のジャンル名」から探していることが多いです。仕事をするなら「デスク」。本を置くなら「本棚」。玄関にちょっと物を置きたいなら「コンソール」。もちろん、それで探すのが普通です。
でも家具屋を長くやっていると、 「この家具、こういう用途でも使えるよな」 と思うことがあります。家具にはそれぞれジャンルがありますが、実際の暮らしでは、そのジャンルどおりに使わなければいけないわけではありません。むしろ、サイズや構造を見ながら、 「自分の家ではどう使えるかな?」 と考えると、家具選びはもっと面白くなると思います。
■「コンソール」ですが、もともとはミニデスクとして考えました
例えば、大川家具ドットコムのオリジナル商品に「コンソールテーブル」

があります。幅70cm、奥行40cm、高さ70cm。ウォールナットなどの無垢集成材を使って、大川で作ってもらっている家具です。実はこれ、最初から 「ちょっとしたデスクとして使える家具を作りたい」 という発想で考えた商品です。
一般的なデスクを置くほどのスペースはない。でも、ノートパソコンを広げて仕事をする場所は欲しい。寝室やリビングの片隅に、小さな仕事スペースが欲しい。そんなときに使いやすいよう、奥行40cmにしました。
では、なぜ「ミニデスク」ではなく「コンソールテーブル」という名前にしたのか。当時、こういうサイズ感のコンソールが世の中にあまりなかったからです。デスクとしても使える。でも、玄関やリビングで花や小物を置いてもいい、電話台やFAX台にもなる。鏡を置けばドレッサーにもなる。だったら、用途をデスクだけに限定しない「コンソール」という名前の方が、この家具には合うのではないか。そんな考えで商品名を付けました。
今はデスクとして使って、数年後はドレッサー。その後は玄関のコンソール。そんなふうに、暮らしが変わっても役割を変えながら使ってもらえたらいいなと思っています。正直、もっと安いスリムデスクはたくさんあります。ただ、私たちは「今だけ使えればいい家具」ではなく、使い方を変えながら長く付き合える家具にしたいと思って作っています。天然銘木材を使い、大川の家具工場で作ってもらっているのも、そのためです。
少し値段はしますが、 一つの用途で終わらず、長く家の中に残る家具 として見てもらえるとうれしいです。
【幅70 奥行40 高さ70】オリジナルコンソールテーブル
■奥行11cm。「本棚」と考えなくてもいい
もう一つ、当店のオリジナル商品に「ラブック」という薄型シェルフがあります。

【幅120 奥行13 高さ77 サイズ変更可能】ラブック 120薄型本棚単行本(奥行13.11)タイプ
この家具、奥行がわずか11(13)cmです。もともとは文庫本専用収納の薄型本棚として作っています。でも、これも「本棚」というジャンルだけで考える必要はありません。
例えば廊下。普通の収納家具を置くと邪魔になりやすい場所ですが、奥行11cmなら圧迫感をかなり抑えられます。家族がよく読む本を置いたり、写真や小さな雑貨を飾ったり。玄関近くなら、小物を置く棚として使うこともできます。リビングで「大きな収納家具はいらないけど、少しだけ置く場所が欲しい」というときにもいい。
そして、このラブックは受注生産です。そのため、サイズや形状をかなり自由に変更できます。例えば、 高さ(幅)180cmの、奥行11cmしかない薄型本棚 を作ることもできます。普通の本棚だと奥行25〜30cmくらい必要になることが多いですが、文庫本中心なら、そこまで奥行きは必要ありません。
「収納量は増やしたい。でも部屋を狭くしたくない」 という場合には、高さを使って収納量を増やす方法もあります。もちろん、高くすればその分、前倒れや地震対策は必要です。壁への固定など、安全面はきちんと考える必要があります。
ただ、 「本棚はこの形」 と思い込まず、 「奥行11cmの家具を、自分の家に合わせてどう作るか」 と考えると、かなり自由度が広がります。本棚として使わなくなったら、飾り棚にしてもいい。廊下に移してもいい。玄関で使ってもいい。家具は、買ったときと10年後で使い方が変わることがあります。だからこそ、用途が変わっても使い続けられる家具にしておきたい。そんな考え方は、このラブックにも共通しています。

奥行11cmの国産薄型シェルフ「ラブック」
■家具のジャンルより、「そこで何をしたいか」
家具を探すとき、「デスクが欲しい」「本棚が欲しい」「チェストが欲しい」と考えるのは当然です。でも、もう一歩だけ戻って、 「そこで何をしたいんだろう?」 と考えてみると、意外な家具が候補に入ってきます。
「寝室で、ときどきパソコンを使いたい」なら、大きなデスクではなくコンソールで十分かもしれません。「廊下に家族の本や小物を少し置きたい」なら、いわゆる収納棚ではなく、奥行11cmのシェルフのほうが使いやすいかもしれません。
そしてもう一つ。家具を選ぶときに、今の用途だけで考えすぎないのも大事だと思います。今は仕事机として使う。でも数年後、仕事の仕方が変われば別の使い方をするかもしれない。今は本棚。でも子どもが独立したら、飾り棚になるかもしれない。そう考えると、少し高くても、長く使える材料や作りの家具を選ぶ意味が出てきます。
先日も、お客様からこんなお問い合わせがありました。 「このチェストを食器棚として使えますか?」 これも、まさに同じ話です。チェストは洋服を入れるもの。食器は食器棚に入れるもの。普通はそう考えます。でも、本当にそうでしょうか? もちろん、家具には強度や奥行き、棚板や引き出しの耐荷重などがありますので、何にでも使えるわけではありません。ただ、構造的に問題がなければ、「チェストに洋服しか入れてはいけない」という決まりもありません。
家具のジャンルに暮らしを合わせるのではなく、 自分たちの暮らしに、家具を合わせる。 そしてできれば、その家具を一つの用途で終わらせず、長く使う。そんな家具選びをすると、今まで見ていなかった家具が、急に「ちょうどいい家具」に見えてくることがあります。
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長かったシルバーウイークが終わりましたね。
私は例年通り、祝日は会社に出ています。
連休を利用して実店舗まで来てくださるお客様もいらっしゃるので、大川のショールームで仕事をしているのですが……
今年のシルバーウイークは、かなり焦りました。
長年使っている「okawakagu.com」というドメイン(ネット上の住所のようなもの)が、更新忘れで失効してしまったのです。
しかも、更新のお知らせメールにも気づいておらず、
コーポレートサイトと越境ECサイトが表示されない。
メールも届かない。という状態に。
「これはまずい」とドメイン管理会社のサポートに電話しても、対応するのはAI。
こういう緊急事態なのに、返ってくるのは当たり障りのない回答ばかりで、なかなか解決までたどり着けません。
じゃあ自分で管理画面に入って何とかしよう。
……と思ったら、ログインに必要なワンタイムコードの送り先が、
その失効しているドメインのメールアドレス(笑)
当然、コードは届きません。
サイトは見られない。
メールも届かない。
管理画面にも入れない。
「これはもう、シルバーウイークが明けるのを待つしかないな……」
ということで、胃がキリキリするシルバーウイークを過ごしました(笑)
現在は無事にドメインも復活し、サイトやメールも元に戻っています。
今回の件で改めて思ったのですが、ドメインに限らず、何かのサービスに登録するメールアドレスは、そのサービス自体に依存しない別のメールアドレスを使っておいた方がいいですね。
普段は問題なく動いているものほど、止まったときに困ります。
皆さんも、管理画面へのログインやパスワード再発行、ワンタイムコードの送信先が「そのサービスが止まったら一緒に使えなくなるメールアドレス」になっていないか、一度確認しておくことをおすすめします。
私は今回、身をもって勉強しました(笑)
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、2006年に大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設
2024年 創立10周年式典開催・越境EC向けに世界へボカン株式会社と提携



