「見せる収納」は、作品の一部。花祭窯さんの空間づくりを支える家具のこと

昨日、大川家具ドットコムの家具をなんども選んでいただいている福岡県福津市の花祭窯(はなまつりがま)さんを訪問しました。

花祭窯さんは、

肥前磁器(ひぜんじき)作家・藤吉憲典(ふじよしけんすけ)さんの工房です。つくり手・藤吉憲典さんと、おかみ兼オンライン店長・ふじゆりさんの二人で営まわれています。

花祭窯さんとは、もう6年ほどのお付き合いになります。最初は、お店の蕎麦猪口を並べるための飾り棚から始まりました。


フルオーダーコレクション棚(蕎麦猪口棚・グラス・陶器)

その後も、節目ごとに少しずつ。暮らしと仕事の“土台”になる家具を選び足していただき、いまの花祭窯さんの空間があります。今回の訪問では、家具の使い方そのものだけでなく、「どう見せたいか」「どう迎えたいか」という、空間づくりの考え方までお聞きしました。

花祭窯さんがこれまでに選んでくださった家具(時系列)

1.蕎麦猪口の飾り棚:フルオーダーコレクション棚(蕎麦猪口棚・グラス・陶器)

2.大川家具ドットコムの10周年式典に来られた際に見つけられた椅子(二脚)

3.ミシェル 105-8段チェスト:近所の海岸にたどり着く陶片を展示したいということで、最下段のみ「2段分をまとめて深く」の別注していただきました。

陶片を展示するとのことで、白いマットも探しているとのことでしたので、

ソファー工場から白ウレタンマットを引出しサイズにカットし、引出しの開けしめにも陶片が動かないようにしました。

 

4.総桐組み合わせタンスTO 浅10段(NKT-10)

こちらは、藤吉さんが書かれた墨絵を保管する為に選んでいただきました。

桐材の調湿効果と、引出しの浅さがシルクスクリーンを保管するのに良かったとのことです。


1. 花祭窯さんにとって家具は“作品の一部”

花祭窯さんの空間で、家具はただの道具ではありません。器や陶片などの資料を「しまう」ための箱ではなく、作品と同じように、建物の空気をつくる存在でした。

  • しまい込む収納ではなく、展示として見せる収納
  • 在庫置き場が、そのまま展示にもなる運用
  • 陶片などの資料を探しやすいよう、浅い引き出しで一覧性を確保

古い建物の雰囲気を壊さない。でも、日々の作業がきちんと回る。その両方を叶える家具が必要だったといいます。


2. もともとの選択肢と、抱えていた課題

「古い建物に合う家具」と聞くと、アンティークを思い浮かべる方も多いかもしれません。けれど花祭窯さんは、そこに“落とし穴”があったと話してくださいました。

  • 古い家を解体する際に出る古い家具を使っていたこともある
  • ただ、重くて扱いづらい
  • 現代的な家具で、古い建物に合うものは意外と少ない
  • アンティークは魅力的だが、価格が高い

雰囲気だけでは決められない。毎日使うものとして、無理がないこと。その視点が、選び方の中心にありました。


3. 大川家具ドットコムを選んだ理由(決め手)

決め手は、ひとつではありません。複数の“安心材料”が、少しずつ積み重なっていきました。

  • 初回(そば猪口棚別注制作)の対応から信頼できると感じた
  • ネットで探した後、実際に見に行けたことが大きい
  • 棚の高さを変えられるなど、セミオーダーができた
  • 古民芸のような装飾ではなく、スマートなデザインが古い建物に合った

古い空間に置く家具は、気を抜くと「それっぽさ」に引っ張られます。でも花祭窯さんが求めていたのは、空気になじみながら、仕事にもきちんと応える家具。その“ちょうどよさ”が、選ばれた理由でした。


4. 購入後の変化。「迎える」ことが楽になった

家具を入れ替えると、空間の景色が変わります。そして、気持ちが変わります。

  • お客さんを迎えるときのストレスが軽くなった
  • 「いつでも見に来てもらえる状態」を保ちやすくなった
  • 資料を探すときの一覧性が上がった

整っている、というのは見た目の話だけではなくて、「いつ来ても大丈夫」という自信の話なのだと、感じました。


5. 最初の接点から今まで(ファン化のストーリー)

出会いは約10年前の九州ECという、ネットショップの勉強会です。最初に選んでいただいたのは、蕎麦猪口の飾り棚でした。

そこから、10周年式典で椅子を見つけ、チェストは“最下段だけ深く”という、花祭窯さんらしい別注をいただき、桐の組み合わせタンスへ。

「すぐ買う」ではなく、必要なタイミングで、必要な形にしていく。その積み重ねが、信頼を育てていくのだと思います。


おわりに

花祭窯さんのお話を通じて、改めて思いました。家具は、暮らしや仕事の背景を支える“静かな道具”であり、ときに、空間の雰囲気そのものになる。

そんな家具を、これからも大川から。

花祭窯さんの

陶片ミュージアムは見に来ていただくのは大歓迎とのことで、

陶器に興味が有る方は是非。

※訪問は完全予約制のため事前連絡が必要です。