家具の地震対策2026年1月版

最近、地震が続いていますね。
寒い時期は在宅時間も長く、揺れを身近に感じやすい季節でもあります。

今回は、家具の地震対策について、
基本的な考え方を整理してみます。


家具の地震対策で、まず考えたいこと

家具の転倒対策として、最も効果が高い方法は、
L字金具などを使って壁と家具を固定することです。

L字金具などを使った壁固定のイメージ

これは特別な対策というより、
多くの家具の取扱説明書にも記載されている、基本的な考え方になります。

家具の種類や構造以前に、
まずは「どのように設置されているか」が重要になります。


家具の構造による違いについて

食器棚など、背の高い家具

食器棚は背が高く、地震の際には前後方向に揺さぶられやすい家具です。

また、棚の中には食器など割れやすいものが収納されており、
万一割れてしまうと、破片が広範囲に散乱し、後片付けにも手間がかかります。

そのため食器棚については、倒れにくさだけでなく、

  • ガラスの飛散防止フィルムが施されていること
  • 地震の揺れで扉が勝手に開かない構造であること

といった点も含めて、複合的な対策が取られているものの方が、
安全面ではより安心と言えます。


地震対策 食器棚


地震対策 食器棚

箪笥・チェストなどの引出し収納

箪笥やチェストなどの引出し収納の場合、注意すべき点は少し異なります。

地震による揺れによって、家具自身の揺れにより、引出しが前方へ引き出されることがあります。

引出しが前に出ることで、家具全体の重心が前方に移動し、
結果として倒れやすい状態になります。

引出しが前に出ることで重心が前方に移動するイメージ

この点に限って言えば、地震対策という観点では、
レールのない引出し構造の方が有利と考えられます。


レールなしのチェスト


参考資料について

製品評価技術基盤機構(NITE)
「たんすの転倒による子どもの事故」


https://www.nite.go.jp/data/000087870.pdf

※乳幼児事故の調査資料ですが、引出しが前方に出ることで重心が移動し、転倒につながるという構造上の指摘は、家具全般に共通する内容です。


まとめ

  • 壁への固定を前提に考えること
  • 家具の種類や構造による違いを理解すること

最近の地震をきっかけに、
一度、身の回りの家具を見直してみる材料になればと思います。