家具選びで失敗しない!GoogleのAI「Gemini」で自宅に家具を置くシミュレーションをする方法

「お店で一目惚れして買った家具、家に置いたら意外と大きくて圧迫感が…」そんな経験はありませんか?

ネット通販や店舗での家具選びにおいて、最も難しいのが「実際のサイズ感」と「部屋との相性」を把握することです。今回は、Googleの最新AI「Gemini(ジェミニ)」を使って、驚くほど簡単に自宅の部屋に家具を合成・配置シミュレーションする方法をご紹介します。

家具配置シミュレーションに「Gemini」が最適な理由(2025年12月26日現在)

これまで、ARアプリや専用のインテリアソフトはありましたが、操作が難しかったり、家具のデータが登録されていなかったりと、手間がかかるのが難点でした。

しかし、GoogleのAI「Gemini」なら、写真をアップロードして指示を出すだけで、以下のような高度な処理を自動で行ってくれます。

  • 正確なサイズ感の再現: 指定した数値(高さなど)を元に、既存の家具と比率を合わせて合成。
  • 照明や影の自動調整: 部屋の明かりに合わせて、家具の影や質感を馴染ませる。
  • 直感的な指示: 「もう少し左に寄せて」「高さを合わせて」といった日本語での修正が可能。

【実践】Geminiで家具の配置シミュレーションをしてみた

今回は、リビングの窓際にあるキャビネット(高さ88cm)の隣に、新しいサイドボード(高さ85cm)を置いた時のイメージを作成しました。

1. 用意するもの

  • 部屋の写真: 家具を置きたい場所をスマホで撮影。

  • 家具の写真: 商品のWebサイトの画像や、店舗で撮った写真。

今回は、このページの商品写真を利用

  • Gemini: Googleアカウントがあれば誰でも無料で使えます。

2. Geminiへの指示(プロンプト)のコツ

単に「合成して」と言うよりも、サイズを具体的に伝えるのがポイントです。今回は以下のように指示しました。

「1枚目の写真の場所に、2枚目の家具を置いた画像を作ってください。左のキャビネットは88cm、置きたいサイドボードは85cmなので、縮尺を合わせてください」

3. 完成したシミュレーション画像

▲AIによる合成画像

結果は一目瞭然!左側のキャビネットとのわずかな高さの違い(3cm差)も忠実に再現されており、コンセントの位置や窓とのバランスも完璧に把握できました。これなら、購入後に「思っていたのと違う」となるリスクを最小限に抑えられます。

実際の画面はこちら


インテリア好きこそAIを活用すべき3つのメリット

  1. 搬入後の後悔がゼロに: 「大きすぎた」「色が浮いている」という失敗を防げます。
  2. インテリアの統一感を確認: 床の色や既存家具との素材の相性を、視覚的に納得してから購入できます。
  3. 家族との合意形成がスムーズ: 完成予想図を見せることで、反対されがちな大きな家具の購入相談もスムーズに進みます。

まとめ:AIは最強のインテリアコーディネーター

これからの家具選びは、メジャーで測るだけでなく「AIで置いてみる」のが新常識です。Google Geminiを使えば、あなたのスマホ一つで、プロにお願いしたような完成予想図が手に入ります。

次に気になる家具を見つけたら、まずはGeminiに相談して、理想のお部屋作りを楽しんでみてください!

 

【追記】使ってわかった「AIシミュレーション」の限界と注意点

非常に便利なAIシミュレーションですが、何度か試すうちに苦手なことも見えてきました。利用する際は以下のポイントに注意が必要です。

  • 特定モデルの細部デザイン: 「〇〇という商品のデザイン通りに」と指定しても、AIが似た形の別の家具を生成してしまうことがあります。細かい装飾や取っ手の形まで完璧に再現するのはまだ難しいようです。
  • 正確すぎる色味の再現: 照明の当たり方によって、ウォールナット材などの微妙な色味が実物と異なって見える場合があります。
  • 複雑な複数配置: 一度にたくさんの家具を特定の場所に配置しようとすると、位置がズレたりデザインが混ざったりすることがあります。

あくまで「サイズ感や全体のボリューム、色のトーンを確認するための目安」として活用するのがベストだと感じました。