湿度変化の国・日本が磨いた「桐箪笥」を世界の台所へ‐米国クラファン始めました
日本の台所に「桐の置き場所」を——焼桐の保管箱をクラウドファンディングで公開
私たちは桐箪笥の老舗「桐箪笥 和光」さんとご一緒し、焼桐の保管箱(ブレッドボックス)をクラウドファンディングで公開しました。桐は湿気を吸収・放出して庫内の状態を整え、電気を使わずに保管環境を安定させます。焼桐仕上げは日常使いに強く、出しっぱなしでも自然な佇まいです。
この取り組みで大切にしていること
- 日本の精巧な木工を世界の暮らしへ届けること
- 大川市の木工産業を、無理のない形で支えること

桐を使ってきた知恵を、台所道具へ
桐は湿気を吸収・放出して庫内を安定させます。焼桐仕上げは日常使いに強く、出しっぱなしでも自然な佇まいです。
日本の季節に合わせた使いどころ
梅雨どきは湿気によるベタつきやカビが心配に、冬は乾燥によるパサつきが気になります。桐箱は、そんな季節の変化をやわらげます。
日本の台所で:パン以外の使い方
桐箱は食材を直接入れるのではなく、密封容器や袋に入れたものを収める保管箱(外箱)としてお使いください。台所の湿度や温度の変動をやわらげます。

- 海苔・昆布・かつお節:密封容器や袋のままで保管。
- 煮干し・干し椎茸:香りが強いものは密閉容器と併用。

- 茶葉・ティーバッグ:直射日光を避け、出し入れしやすい置き場所に。
- 乾き菓子:個包装や袋のまま。温度変化をゆるやかに。
強い香りの食材は、香り移り防止のため密閉容器と併用してください。
なぜ、クラウドファンディングで始めたのか
今回の公開は、理念と実務の両面からの判断です。
- 受け入れ調査(主に米国):特に米国で、焼桐のような日本の素材感・仕上げの道具がどの程度受け入れられるか。実際の応援数やご意見を拝見しながら、改良点・適正価格・数量を見極めます。
- 無理のない生産:応援数に合わせて部材手配と工程を調整し、品質を守ります。
- 進捗の透明性:製作の工夫や経過を公開し、皆さまと共有します。
クラウドファンディングははじめて、という方へ
- 先に応援(ご予約)をいただき、その後に製作・お届けを進める仕組みです。
- 応援額に応じてリターン(お礼の内容)が決まっています。
- 製作状況やお届け予定はプロジェクトページで随時お知らせします。
- 日本からも参加可能です。操作が不安な場合は、ご家族やお知り合いと一緒にご覧ください。
クラウドファンディングの流れ(はじめての方へ)
- プロジェクトページを開く
- ご希望のリターン(応援額)を選ぶ
- お支払い・お届け先を入力
- 完了メールを保管
- 製作進捗とお届け予定の更新を待つ
大川家具ドットコムの理念
日本の精巧な家具を世界に届け、世界の暮らしと大川市の木工産業を応援します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。静かに長く使える道具を通じて、産地を支える輪が広がれば幸いです。ご無理のない範囲でご検討ください。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、2006年に大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設
2024年 創立10周年式典開催・越境EC向けに世界へボカン株式会社と提携


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