家具の傷

本日は、小雨が降る中、1歳の男の子を連れたご家族がいらっしゃいました。親子3人で食事をできる大きさのちゃぶ台を探しに来たそうです。ご検討されたアウトレットのちゃぶ台は、多少傷があったので、傷のない正規品もご提案しました。しかし、お客様は「子どもが使えば、いずれ傷は増えていくものだから」と、アウトレットのちゃぶ台をご購入されました。新品の家具を買って、「傷をつけないように」と大切に大切に扱う人もいれば、本日のお客様のように「使っていけば傷は増えて当たり前」と、家具の傷を気にしない人もいる。家具との接し方、付き合い方には、人それぞれの性格や生活習慣の違いが出ておもしろいです。

新しく家具を買う時は、わくわくします。「今日からこのテーブルで食事をしよう」「このチェストにどんな風に洋服をしまおう」家具を買う時に抱く、新しい生活への期待。最初に抱いたその気持ちをずっと忘れずに、一つの家具と長く付き合っていけたらと願います。

たとえば、5年後、10年後。本日のお子様連れのお客様のお家で「このちゃぶ台の脚の傷は、〇〇くんが3歳の時にミニカーをぶつけてできた傷だよ」と、そんな会話を楽しみながら家族仲良くお食事をして頂けたら、とても嬉しく思います。