桐材のタンスは高いのか?
お客様が家具を選ぶときによく勘違いされていることがあります。
その一つに、桐材は高価。
と思われていることが多々あります。
確かに、一部の国産桐などはかなり高価です。
ただ、普通の家具屋さんに売っている10万円以下の桐たんすは、
ほとんどが輸入桐材のタンスです。
輸入桐材になると、日本国産の杉やヒノキはもちろん、
外材のアルダーなどに比べても価格は低いです。
昨日も引出しには桐を使っています。
とお客さんに言ったら、
「えっ、それでこんなに安いんですか?」
といわれました。
桐材はかなり生育が早い木(種目的には桐の木は草です)で、
昔は女の子が生まれたら桐の木を植えて、
嫁に嫁ぐときには植えた桐で嫁入りタンスを作る。
なんて言われていたことがありました。
それは、20年もたてば高さ10メートルほど、直径50センチほどの立派な成樹に生育します。
ですので、こういったことが言われていたのです。
他の家具材として使われる樹は、
杉材などの針葉樹で40~60年、広葉樹になると100年以上かけて
家具用の材として使うということです。
桐材の特徴は空洞が多いので、軽く防湿効果があり、
タンニンも含んでいるので防虫効果もあります。
湿気が多い日本では桐という木はタンスづくりに最適な素材だったのでしょう。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設