小さい子供がいる家庭には「レールなしチェスト」をおすすめしたい理由
小さい子供がいる家庭には「レールなしチェスト」をおすすめしたい理由
小さいお子さんがいる家庭でチェストを選ぶ時、「角が丸い」「塗装が安全」「転倒しにくい」などを気にされる方は多いと思います。
でも、家具屋の立場から見ると、もうひとつ見落とされがちなポイントがあります。
それが、引き出しにレールが付いているかどうかです。
最近のチェストは、スライドレール付きのものが多くなっています。軽い力でスーッと開いて、奥の物まで取り出しやすい。大人にとってはとても便利です。
ただ、小さい子供がいるご家庭では、その「軽く開く」という便利さが、少し気になる点にもなります。
子供は家具を「使う」のではなく「遊ぶ」
大人はチェストを収納家具として使います。
でも、小さい子供は違います。引き出しを開けたり、閉めたり、時には登ろうとしたりします。
独立行政法人NITEの資料でも、たんすやチェストの転倒事故について、複数の引き出しを開けたり、引き出しを踏み台のように使ったりする危険性が紹介されています。
参考:

NITE「たんすの転倒事故」資料(PDF)
https://www.nite.go.jp/data/000087870.pdf
レール付き引き出しは、小さい子供でも開けやすい
スライドレール付きの引き出しは、軽く開くのが魅力です。
ただ、それは小さい子供にとっても「簡単に開けられる」ということでもあります。
1段だけならまだしも、2段、3段と複数の引き出しを開けると、家具の重心が前に移動します。そこに子供が手をかけたり、登ろうとしたりすると、転倒リスクが高まる可能性があります。

もちろん、家具の転倒防止には壁固定が大切です。
ただ、家具そのものの構造としても、子供が簡単に何段も開けにくいことは、安全面で意味があると感じています。
レールなしチェストは、あえて少し重みがある
レールなしのチェストは、木の引き出しを木で支える昔ながらの構造です。
レール付きに比べると、開閉に少し重みがあります。
大人からすると「レール付きの方が軽くて便利」と感じる場面もありますが、小さい子供がいる家庭では、その少しの重みがメリットになることもあります。
子供が勝手に何段も引き出しを開けにくい。
これは、子育て家庭にとって大事な安心材料のひとつだと思います。

レール付き引き出しは、指を挟みやすいこともあります
もうひとつ、小さい子供がいる家庭で気になるのが「指はさみ」です。
スライドレール付きの引き出しは、軽い力でスムーズに動きます。
これは便利な反面、子供が引き出しを掴んだまま体重をかけたり、チェストにもたれかかったりすると、勢いよく閉まってしまうことがあります。
その時に、指を挟んでしまうケースがあります。
特にベアリング入りのスライドレールは動きが非常に滑らかなので、閉まる勢いが強くなることがあります。
一方、レールなしの引き出しは、木同士の摩擦があるため、急激にスーッと閉まりにくい傾向があります。
もちろん、どんな引き出しでも指はさみには注意が必要です。
ただ、小さい子供がいる家庭では、「軽く動きすぎない」ということが安心につながる場面もあると感じています。

レール付き引き出しは、ベアリング不調で故障することもあります
もうひとつ、家具屋としてお伝えしたいことがあります。
レール付き引き出しは便利ですが、長く使っているとレール部分に不具合が出ることがあります。
特に多いのが、ベアリングの不調です。
引き出しを開け閉めするたびに、レールの中の小さな部品には少しずつ負荷がかかります。長年使っていると、動きが重くなったり、ガタついたり、片側だけ引っかかるようになったりすることがあります。
子供がいる家庭では、引き出しを勢いよく閉めたり、開いた引き出しに体重をかけたりすることもあります。そうなると、レールにはさらに負担がかかります。
家具本体はまだ使えるのに、レール部分だけが壊れてしまう。これは、家具屋として実際に見てきた故障のひとつです。
また、レールが壊れた場合、代わりのレールが見つけにくいこともあります。
詳しくは、別記事でまとめています。
レールなし構造は、シンプルで長く使いやすい
レールなしチェストは、構造がとてもシンプルです。
金属レールやベアリングに頼らないため、部品故障が起こりにくく、長く使いやすいという良さがあります。
もちろん、レールなしの引き出しも使い方や環境によって調整が必要になることはあります。
ただ、10年以上使う家具として考えた時、シンプルな構造にはやはり強さがあります。
大川家具ドットコムでは、家具はできるだけ長く、愛着を持って使っていただきたいと考えています。
だからこそ、単に「軽く開く」「便利」というだけでなく、子供の安全性や長期使用のしやすさも大切にしています。
なごみチェストがレールなしを採用している理由
大川家具ドットコムの「なごみチェスト」は、小さい子供がいる家庭にも安心して使いやすい収納家具を目指して作っています。
角を丸くすること、自然塗装を使うこと、国産材を使うこと。
それに加えて、引き出しをレールなしにしていることにも理由があります。
子供が簡単に何段も開けにくいこと。
構造がシンプルで壊れにくいこと。
長く使いやすいこと。
こういった点を大切にしているからです。

子育て家庭におすすめの国産ひのき収納「なごみチェスト」
レール付きが悪いわけではありません
ここは誤解してほしくないところです。
レール付きチェストがすべて悪いわけではありません。
力の弱い方や、高齢の方、開閉の軽さを重視したい方には、レール付きの方が使いやすい場合もあります。
大切なのは、どちらが絶対に良いかではなく、暮らしに合っているかどうかです。
小さい子供がいる家庭では、便利さだけでなく、「子供が予想外の使い方をした時にどうか」まで考えて選ぶことが大切だと思います。
まとめ
小さい子供がいる家庭には、レールなしチェストが向いている場合があります。
理由は、子供が簡単に何段も開けにくく、引き出しを踏み台にしにくく、構造がシンプルで長く使いやすいからです。
家具は毎日使うものです。
そして、子供は大人が想像しない使い方をすることがあります。
だからこそ、見た目や収納量だけでなく、引き出しの構造にも少し目を向けていただけると嬉しいです。
大川家具ドットコムでは、これからも「長く安心して使える家具」を大切にしていきたいと思っています。
出典
NITE「たんすの転倒事故」
https://www.nite.go.jp/data/000087870.pdf
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、2006年に大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設
2024年 創立10周年式典開催・越境EC向けに世界へボカン株式会社と提携




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