家具が夏に傷む理由、知っていますか?紫外線と暑さから守る知識と、2025年お盆配送のご案内
こんにちは、大川家具ドットコムです。
今年も猛暑日が続き、エアコンなしでは暮らせない日々が続いていますね。
実はこの「夏の過酷な環境」が、家具にも大きな負担になっていることをご存じでしょうか?
今回は、「夏に気をつけたい家具の劣化ポイント」を解説するとともに、
突板とプリント合板の違い、天然木ならではの注意点とお手入れのコツをお届けします。
最後には、お盆期間中の配送スケジュールについてもご案内しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
●夏は家具にとっても“試練の季節”です
気温35度以上、湿度降雨時80%以上。
私たち人間がしんどいと感じる環境では、家具も確実にダメージを受けています。
とくに、以下のような症状が起きていないかご確認ください:
よくある「夏の家具劣化」5つのポイント
① 合板の膨張・剥がれ
湿気を吸って板が膨らみ、貼り合わせ部分が浮いたり、表面材が剥がれたりします。
特に通気性が悪く、床にベタ置きしている家具で発生しやすいです。
② 接着剤の劣化
夏の高温で接着剤の粘着力が低下し、天板や棚板の端がペリっとめくれてくることも。
とくに安価な家具に使われるホットメルト系接着剤は要注意です。
家具の表面材が剥がれた場合は、木工ボンドで再度張り合わせてください。
③ 表面のひび・浮き・変色
プリント化粧合板(印刷された木目シート)は、紫外線に非常に弱く、色あせ・黄ばみ・波打ちなどが短期間で起こります。
④ 引き出しが重くなる
木は湿気を吸うと膨張するため、スライドが重くなったり、途中で引っかかるようになったりします。
⑤ カビ・虫のリスク(特に衣類収納)
閉めっぱなしの収納の中は、温度も湿度も上がりやすく、カビや衣類害虫が発生しやすくなります。
と一般的に言われてますが、それは一般的にレール式の引き出しや、引出しの箱が天然木ではなく調湿性のない素材を使った密閉性の低い家具を指しているケースが多いです。
しかし、当店で扱っている「レール無しで桐無垢材の引出し箱」を使った衣類収納どは、
外気の急激な温湿度差がなく、内部環境が安定しやすい構造になっています。
実際に当社で行った「閉めっぱなしの引き出し内部の温湿度テスト」
https://okawakagu.com/contents/2025/06/19/2025年梅雨に測定。大切な衣類を「守れる家具」と/
でも、想像以上に安定しており、衣類を長期保管するうえでも非常に安心できる結果が出ました。
●突板とプリント合板の違い、ご存じですか?
家具の見た目が似ていても、使われている素材によって耐久性や美しさの持ちがまったく異なります。
https://okawakagu.com/contents/2018/03/26/無垢材・突板・プリント合板の違い/
特性 | プリント化粧合板 | 突板(天然木) |
---|---|---|
紫外線耐性 | 弱い(色あせ・黄ばみやすい) | 中程度(経年変化はあるが味になる) |
劣化後の見た目 | チープ感が出る | 味わい深い経年美に |
補修・手入れ | 不可(柄が剥がれる) | 再塗装やワックスで回復可能 |
素材の魅力 | 木目は印刷で再現 | 本物の木目のぬくもり・個性 |
突板とは、本物の天然木を薄くスライスして貼り付けた素材です。
木の質感や温もりをそのまま楽しめ、光の当たり具合によっても木目の美しさが引き立ちます。
プリント材は、安価で加工しやすい一方、紫外線や湿気に極端に弱く、数年で劣化が目立ちやすいのが難点です。
大川家具ドットコムで扱ってる家具では、キャビネットの内部などにプリント化粧合板を使ってる物が多いです。
他に、側面や廉価家具の前面にもプリント化粧合板が使われています。
なるべくその部分に直射日光が当たらないようにしたいですね。
●天然木家具(突板・無垢)の日差しには“ちょっとした工夫”を
突板はプリント材より丈夫ですが、やはり直射日光には注意が必要です。
さらに、無垢材になると木そのものの塊なので、より敏感です。
・オイル塗装の家具と直射日光の関係
オイル塗装は木の風合いをそのまま活かせる反面、
夏の高温でオイルが揮発しやすく、表面が乾燥・カサつくリスクがあります。
オイルが揮発すると、
・表面がざらつく
・汚れがつきやすくなる
・色が早く褪せる
対策:半年~1年に一度、専用オイルでメンテナンスを
オイル塗装家具のカサつきにはオイル塗装お手入れセットがオススメ
オイル塗装お手入れセット
●無垢材の「割れ」「反り」も要注意
高温や直射日光で木が乾燥 → 表面と内部のバランスが崩れ、割れやすくなる
湿気の出入りで、反りやねじれが生じる
対策:
カーテンやUVカットフィルムで直射日光をカット
天板にはクロスやマットを敷く
エアコンや除湿器の風が直接当たらないようにする
湿度管理(理想は40〜60%)
●「良い家具」は、正しく付き合えば“10年、20年と使えるパートナー”になります
私たち大川家具ドットコムでは、
素材・構造・塗装すべてにおいて「長く使える」ことを前提に家具を選定しています。
「天然木家具に興味はあるけど、夏に傷まないか心配…」
「大川家具ドットコムで買ったけど、表面の素材がわからない」
という方は、LINEやお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
【重要】お盆期間中の配送スケジュールについて
誠に勝手ながら、以下の期間はお盆休業とさせていただきます
https://www.coordinatekagu.jp/c/holiday
▶ 休業期間:8月9日(土)〜8月17日(日)
▶ 最終出荷受付:8月6日(水)午前中
▶ 発送再開日:8月18日(月)
また、運送会社の混雑により、前後の納期が通常より長くなる可能性がございます。
お急ぎの場合は、できるだけ7月中または8月初旬までのご注文をおすすめいたします。
納期に関するご不明点は、お気軽にお問い合わせください。
最後に…
家具は「置くだけ」ではなく、「暮らしの中で育てていく存在」です。
だからこそ、素材や構造、日々の環境との付き合い方がとても大切になります。
大川家具ドットコムは、10年、20年と愛着をもって使える家具を、
お客様とともに選び、育てるお手伝いをしていきます。
どうぞ、安心安全な夏をお過ごしください。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、2006年に大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。
2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設
2024年 創立10周年式典開催・越境EC向けに世界へボカン株式会社と提携
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