2023年春の衣替え・背面化粧張りのかびにくいタンス特集

2023年春の衣替え・背面化粧張りのカビにくいたんす特集

新年度を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか?
まだ肌寒い日もありますが、そろそろ衣替えの時期ですね。

以前衣替えの時にオススメなチェストをご紹介しました。

衣替えにオススメなチェストhttps://www.coordinatekagu.jp/c/search/season/akikoromogae

引き出しを入れ替えるだけで衣替えが完了できる便利な機能があったり、
桐材を使っているものは桐の防腐・防虫・抗菌の高さから衣服を守ったりと、
梅雨の時期に衣服を収納するのに最適なチェストでもあります。

では家具の外側はどうでしょう?
天板・前面・側面は比較的表から見える部分なので、
お部屋の換気をすればカビが生えることはあまりないかと思います。
問題は背面ですね。
壁と接していて通気が良くないですし、そもそも箪笥は重いのでなかなか動かせないですよね。
私も引っ越しの際に、なかなか動かせないでいたタンスをずらしてみると背面にカビがビッシリ…
悲鳴より溜息が出ました(涙)

実は…
「裏側が背板の木地むき出しよりもプリント化粧した家具の方がカビにくい」と言われています。
お付き合いのある家具製造の方も言われていたそうです。

お客様からお問い合わせがあった際もそうアドバイスをしているのですが、
本当にそうなのかな?と弊社の社長が数か月前に実験をしました!(笑)
いくつかの種類の木の板を湿気が多く通気性の悪い場所へ放置するとどうなるのか?
実験結果の記事はコチラです。

家具のカビ実験家具のカビ実験https://okawakagu.com/contents/category/

確かにパーティクルボードの小口は1ヶ月もせずに色が変色してきました。
(※パーティクルボードとは木材の繊維を圧して固めたもの。MDFより目が粗いのが特徴です。)

一方プリント合板や桐無垢材・ヒノキ無垢材は現時点でもカビは生えていませんでした。
(※プリント合板・プリント紙化粧合板とは木目を印刷した紙をベニヤに張り付けたものです。)
そもそも木材には調湿性があるので、木製家具には室内の温度・湿度を緩和する効果があります。

検証動画も取ってみました。

やはり何も貼っていないベニヤ・MDFよりはプリント化粧された物の方が水気に強そうですね。

木製なので絶対にカビが生えないとは言い切れません。
ただしプリント紙は長く水気が表面に残っていると紙が水を吸って見た目が悪くなる可能性がありますが、
中の木材までは直接水気が入りにくいためなるべく表面をさっと乾拭きしておくと良いです。
桐材は湿度の高い場所では水分を吸い膨張し、湿度が低くなれば水分を排出する調湿効果が高く、カビの発生を抑えます。
ベッドのすのこ部分に桐材が使われているのもそういった特性のためです。
結論としてはカビが生えにくいのは表面が水をはじく素材か、もしくは調湿効果が高い材種なのではないかと考察します。

これらをふまえても以前ご紹介した衣替えに最適なチェストは他よりカビが生えにくいであろうタンスとも言えます。

衣替えにオススメなチェストhttps://www.coordinatekagu.jp/c/search/season/akikoromogae

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何にせよ、通気性の悪い場所に設置する場合はなるべく壁から離して置くことが一番です。
梅雨に入る前に、衣替えのタイミングで引き出しの中の物を一旦取り出して、
引き出し・背面なども風通しのよいところでしばらく乾燥させておくことをオススメします。
タンス自体動かしやすいように、脚や底面に滑りやすく床に傷がつかないよう
フェルトを貼ったりカーペットなどを敷くこともオススメします。
これから新しく家具を購入される方も、設置前にこれをやっておくと後々大変楽です。

木材や家具の種類や特性を知り、
カビ予防・カビ対策をしてお気に入りの家具を長く使いましょう!​