たんすの引き出しが勝手に出てくる現象について
最近、滑りの良いベアリング入りのフルオープンレールの家具が多くなるにつれ、
よく聞く相談が、
「引き出しが勝手に出てきてしまう」
という相談をよく受けます。
原因としては、
1,フルオープンレールの受けが緩んでいる
2,タンスがわずかに前に傾いている
の2つの要素があります。
フルオープンレールの受けは、使っているうちにだんだんとゆるくなってきます。
タンスが前傾姿勢になっているのは、
近年フローリングも防音の観点か
クッション性が有るものが多く、同様の御相談があります。
壁際は根田と言ってクッション性のない下地が入っていますが、
壁際以外はクッション性が有る下地が入っているため、
家具が前傾姿勢になることもあります。
こちらの絵はとある建材メーカーのものですが、
ご覧のように壁際は木で固定されていますが、
壁際以外はゴム座の支持ボルトでフローリングを支えています。
これは防音の声が多く、ゴム座にすることによって音を直接階下に伝えないようにしています。
が、ゴム座にすることによって、クッション性ができ、
タンスを置くと前傾姿勢になったりするのです。
対処法としては、
タンスの前面を少し上げていただくと
勝手に出てくるようにならないと思います(万が一の地震のときも後傾のほうが安心です)
タンスの前を持ちあげていただいて
隙間に4ミリほど厚のベニア、なければ牛乳パックを折り曲げたものを
前面両サイドに入れていただくと大丈夫かと思います。
最近、引き出しが勝手に出てくる。
という声が多いので記事にしました。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設