畳の記憶
本日は、畳ベッドがたくさん入荷しました。ベッドは、いくつかの部品に分かれて複数個口で入荷するため、一台の入荷でも、なかなかに倉庫を圧迫します。明日は、梱包をスピーディにすませて、倉庫の整理に精を出そうと思います。
寒い日が続くので、あたたかい飲み物が欲しくなります。職場ではコーヒー、自宅では緑茶。自宅ではしていませんが、旅館で仲居をしていた時は、お客様に抹茶をたてるのが好きでした。手元で、茶筅(ちゃせん)を手早くしゃかしゃかっと動かして、ふわふわのクリーミィな緑色の泡を作り出す。抹茶椀に両手を添えて給仕して、お客様の表情がふわっとほころぶと、私も幸せな気持ちになりました。ただ、本音を言うと、たてた抹茶は熱いうちにすぐに素早く飲み干してほしい。「キレイな色!」と写真を撮ってもらえるのは、とてもうれしいのですが、お客様がスマホをかまえている僅かな間にも、抹茶のキレイな泡はあっという間に消えてしまいます。泡が消えると、抹茶のまろやかさを味わえなくなるので、熱いうちに飲み干さないともったいないんです。給仕する側としては、一番おいしい状態で味わって欲しいのになあ、とちょっと残念でした。その思いが強いので、私は自分が、飲食店であたたかいものを提供された時は、あまり写真を撮らずにすぐに食べ始めることが多いです。おいしいものは、一番ベストな状態で食べてしまいたい。
今日は重たい畳を運びながら、以前働いた旅館の和室のお部屋のことを思い出していました。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設