湿度が高い場所のタンスにレール無しを勧める訳
梅雨の季節などはたんすの中に仕舞ってる衣類のカビや虫など気になりますよね。
特に大事な衣類にはカビや虫は付いてほしくないもの。
そこで、日本の先人たちは大事な衣類は桐たんすに仕舞っておく。
ということで防衛をしていました。
というのも、桐材は内部に空気層がかなりあり、
そのおかげで軽いのですが、湿気がある場合は膨張する性質もあり、
気密性の高いタンスでは膨張のおかげで湿気が中に入りにくい作りになっていました。
エアコン等が普及している現代、
湿度もある程度調節できるようになり、レール付きのチェストも多くあります。
が、湿度が高い場所のタンスでは、やはり引出しレール無しのタンスをお勧めしたいです。
理由は、
これはレール付きの引出しですが、
写真のようにたんす本体と引出しの間に5ミリばかりの隙間があります。
これは、レールの厚みがありどうしても生じてしまうもので、
このせいで密閉性が損なわれています。
こちらはレール無しのタンス。
本体と引出しがわずかな隙間しかありません。
しかも、湿度が上がると引出しの桐材が膨張して、
さらに隙間が少なくなります。
これで密閉性を保っているのです。
密閉性が高いタンスは、引出しを入れると他の引出しが出てくることがあります。
これは、密閉性が高いため空気圧で他の引出しを押し出すようになっているのです。
良いタンスは密閉性が高いから引出しにくいということもなく、
滑りロウなどがしっかり塗られていればスムーズに出し入れできます。
というか、個人的には引出しを開け閉めするくらいの力でも楽するのはどうかと思うのですが。
ですので、よく開け閉めするたんすはレール付きでもいいですが、
大事な衣類を仕舞ったままあまり開け閉めしない収納には
レール無しのタンスをお勧めします。
そんなレール無しで引出しを入れると他の引出しが出てくるタンスはこちら
九州産ヒノキたんすなごみ
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設
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