大川ファクトリーツアー2日目
大川ファクトリーツアー2日目です。
この日は私は別の仕事があり参加していませんが、
スタッフが行ってましたので写真を撮ってきてもらいました。
これはフラッシュ合板を作っているところでしょうか。
家具の側面などは軽量化のため中空構造になったフラッシュ合板を使うことが多いです。
はしご状の基材を板で挟んで、木口部分はこの後、突板か木目状の細長いシートでカバーします。
家具作りは結構機械化されているとはいえ、細かなところの調整などは
やっぱり人の手が必要です。
突板は
これ、丸太に見えますが、実は丸太を0.数ミリの厚さにスライスしたものを数百枚重ねています。
これが突板です。
この丸太を薄くスライスしたものをこのようにべニアなどの基材に貼り合せていきます。
とても根気のいる作業です。
私にはできません(笑)
だいぶ出来上がってきました。
これを機械で圧着し家具用の突板になります。
木工所ではこれを切ったりして家具の前板や側面に使われています。
弊社が扱っている突板の家具もこうやってできているのです。
こちらは突板を使った照明や間仕切りを展示してられます。
こちらの照明は弊社でも取り扱っています。
ツイスティ国産杉天然木突板照明(ランプ付き)
【3件目は組子建具屋さん】
前日行った組子工場は、結構機械化が進んでいましたが、
こちらの組子工場は結構手作業で作られています。
このような小さなパーツをピンセットで差し込んでいきます。
これも、とても私にはできそうにありません(笑)
そういった細かな手作業の末、このような組子が出来上がります。
ここでは、特注家具が多いので、機械でまとめてやるより
手道具で作業をされることが多いです。
ですので、このような小さな鉋を使い、しかも種類もたくさんあります。
木と木の組み方の実例です。
量産家具は生産量を増やしたいので、
単純なダボ継が多いのですが、
このような特注家具では、写真のように複雑な組み方をし、
より強固な組み方をしています。
ここでは、建築建材の方が主流で、
家などを建てるときは大体国産材を使用します。
それは、家を建てるときはその地域にある木材を使うのが一番いい。
と昔から言いまして、
気候が違う木を使うと割れなど発生しやすくなるため、
家などの構造物は杉やヒノキを使うことが多いです。
この柱は、よく見るとヒノキの集成材になっています。
集成材の表面を木目の奇麗な薄いヒノキを貼って、
綺麗さと強度を出しています。
弊社の数商品にもこちらのヒノキを使用しています。
国産ヒノキちゃぶ台UEKI直径75センチ
【最後は、世界一の取り扱い樹種数を持つ材木屋さん】
こちらは打って変わって世界中の木材を取り扱われています。
ここでは一枚板のテーブルも作成しています。
私の自宅の洗面台もこちらでいただいたケヤキと楠の一枚板です(^-^;
弊社ショールームのカウンターもこちらでいただいた
ウォールナットの一枚板です。
というわけで、2日間に及ぶファクトリーツアー。
私は割と工場に行ったりはしてたのですが、
スタッフが家具作りはどういうものかを体験できたのは
良かったと思います。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設