2019大川ファクトリーツアー1日目
先日、大川の工場見学ツアー
「大川プロ向けファクトリーツアー」
に全社員で参加させていただきました。
1件目は材木屋さん
主にウォールナット材、アルダー材の材料を北米などから
直接輸入されています。
以前はほぼ家具工場向けの出荷で一杯だったらしいですが、
今は家具工場向けは60%くらいで、それ以外のお客様も増えているそうです。
木材価格も、中国での需要が高まり、かなり高騰しているとのこと。
弊社の家具も材料代につられて価格が上がってきています。
2件目は額縁屋さん
数百種類のフレームから額縁を作れるそうです。
ここで思ったのが、弊社ではフレームミラーを販売していますが、
ここでかなりカスタマイズできるミラーを作れるのでは?
ということ。
これは、今後交渉し商品化を検討します。
ここでは、額縁の台紙がなぜあるのか?
なぜ台紙は斜めにカットされているのか?
を教えていただきました。
3件目は組子工場
ここでは、組子作成がかなり機械化されていて、
0.数ミリ単位で木材を切ることができるそうです。
近年はホテルなどに組子を。
という声が多いとのことで、大変忙しそうにされていました。
4件目はいぐさ製品工場
国産いぐさだけを使ってゴザやマットなど様々な製品を作られています。
元はこのような
草の集まりのようないぐさが、
この工場で織られることによって、さまざまな形や模様になっていく様は
普段家具業界にいる私には結構衝撃でした。
しかも、使用されている機械もアナログなもので、
この札の穴が開いているパターンによって
柄が決められるそうです。
なんだかオルゴールを想像してしまったのですが、
仕組み的にはおそらく同じようなものだと思います。
さっきの札の穴の開き具合によって
どの色のいぐさを織るかを決めています。
5件目は私たちと同じネット通販会社
こちらは、主にカスタマイズできる食器棚を扱われています。
カスタマイズの仕組みやカスタマイズできる強みを
教えていただきました。
実際にクッションを貼っている場面などを見させていただきました。
ちなみに、こちらの工場で作っている主な商品はこちらです
7件目は不燃材加工屋さん
建築基準法をご存知の方はお分かりですが、
建物には不燃物で作らないといけない箇所などがあり、
その部分には木材など燃えるものは使用できません。
そんな場所の装飾壁などを作っている会社です。
こんな感じで、いろんな壁材を作られていて、
ルーターによる凹凸や突板を貼ることも可能とのことです。
これは栃の木の突板を貼っていまして、
通常、突板はこのように凸凹に貼ると割れたりするのですが、
この会社の技術で割れないように貼れるとのことでした。
8件目は突板屋さん
突板とは、木材を薄くスライスしたものですが、
この写真のように人の上を機械が往復して木をスライスしていきます。
そのスライスされた薄い木材を下にいる人がキャッチするような
とても危険な作業です。
これは、私にはとてもできない。と思いました。
これが突板にされた後の木材です。
一見普通の丸太に見えますが、
これは何百枚かの突板を重ねておいているものです。
それをこちらの工程で板に貼り合せていきます。
突板はとても手間暇のいる作業からできていまして、
紙に木目を印刷しただけのプリント合板との価格の違いを
ご理解いただけると思います。
ということで、ファクトリーツアー1日目が終了です。
2日目は次回にて。
【この記事を書いた人】
堤太陽(Taiyo Tsutsumi)
株式会社大川家具ドットコム代表取締役社長。宅地建物取引士
家具の町、福岡県大川市で生まれ育ち、新卒と同時に北九州市のマンション業者に就職。2003年に改正建築基準法によりシックハウス症候群への対処が求められ低ホルムアルデヒド建材の重要性を感じた。 2005年退職後4か月のヨーロッパ放浪。2006年より家業である家具卸を手伝っているうちに、大川市の基幹産業である家具製造の未来に危機感を感じ、「大川を再び家具で盛り上がる街にしたい」
という思いから、大川家具ドットコムというネットショップを立ち上げ、 大川家具を全世界に広げたいと模索中。2019年 経営革新認定
2021年 JETROの越境EC「Amazon.com Japan Store」採択
2022年 「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業」補助金採択
2023年 越境EC用英語サイト「https://shop.okawakagu.com/」開設