油断は禁物

本日も、昨日に引き続き、梱包が多い一日でした。ソファやキッチンカウンターなどの大きな家具も移動させるので、二の腕の筋肉がつきそうです。

仲居の仕事をしていた時は、毎日重いものを運んでいたので、二の腕がムキムキでした。日本酒の一升瓶やお布団も重いのですが、その上会席料理は、一つ一つのお皿が重い。しかも、きちんとした焼き物やホテル特注のお皿が多いため、丁寧に扱わないといけません。あるホテルでは、バックヤードに、一つ一つのお皿の金額を書いた紙を貼っていました。「このお皿を割ったら、何日奉仕働きしないといけないだろう……」と、プレッシャーがすごかったです。日本の会席料理では、前菜、お刺身など、序盤のお料理に高価なお皿が使われていることが多いです。最後の水菓子は、季節のフルーツや一口サイズの甘味が添えてあることが多く、量は全体的に少なめ。そのためか、お皿も、刺身用の特注のお皿に比べれば、安価なものが多い。自然、扱い方も、若干ですが(あくまでも私の場合は)、雑になりがちでした。ちなみに、私は最後のデザートの提供の段階で、油断しすぎて、抹茶ぜんざいをひっくり返したことがあります。料理長に平謝りして「もう一度つくってください」と懇願した時の恐怖は今でも忘れられません。

どんなお仕事でも、慣れた時にミスをしがちなので、私は戒めのためにも、仕事での失敗経験はきちんと記憶にとどめています。ここ数日は梱包の量が多くて大変ですが、家具の到着を楽しみに待っているお客様のためにも、丁寧な作業を心がけていこうと思います。